自転車練習
2006-06-05


娘が補助輪なし自転車の練習をしている。昨日、教会から帰宅後、近くの公園に行った。私はいつもどおりサッカーボールを抱え、息子は三輪車に乗り、そして娘はまだまったく乗れていない、補助輪なし自転車。

この日、私は娘の努力に感動した。最初は私が後ろで支えたり、ハンドルを握って助けていた。だが、それではなかなか思うようにいかない。そこで、娘にまったく一人で練習させることに。私の手があることで、かえって娘が自分でバランスをとることを妨げていると感じたからだ。

それから娘は、ひたすら練習。私はサッカーボールを蹴りながら、娘を励まし、応援し、時にアドバイスをする。親というのは、自分の子に熱心になるあまり、できないことに腹を立ててしまいがち。教会の子育てクラスで学んだことを生かし、励まし続けることに・・・。

あまり根性がないと思える娘。しかし、この日は意外にも粘り強い。ほとんどの場合、最初の右足でこいで終わり。左足で2回目をこぐところまでいけない! だが、たまに右、左、と漕げるときが出てきた。そして、ついに、右、左、右と三回漕げた。

娘は慣れない自転車操縦で、腕が痛くなってきたらしい。必要以上に腕に力が入っているのがわかる。「じゃあ、そろそろ帰ろうか?腕も痛いんだったら、もう無理しなくてもいいよ。」半分、娘の反応を見たくて声をかけた。娘は、「まだやる。」と言う。「じゃあ、4回漕げたら、帰ろう。」

練習は再開した。すでに5時を過ぎている。だが、そこからが進まない。4回どころか、2回漕げることすら、たまにしかない。これは、どうなることやら・・・と内心思いつつ、娘を見守る。途中、手の痛みで何度も手をブラブラさせたりしている。少し高さが合っていないのかも知れない。

でも、娘は頑張る。意外だ。これまでも練習したことがあるが、今日は何かが違う。しかし、5時半を過ぎ、6時が迫ってきた。もうすぐ夕食だ。今日は難しいだろうか。そんな思いが頭をよぎる。娘もかなり疲労している。また私は誘惑の声をかける。「もう帰ろうか?」

娘は短く言い放つ。「やだ。」娘はもくもくと練習する。しかし、ついに、感動の瞬間が訪れた。ハンドルをふらふらさせながらも、2回、3回、そして4回とこいだ。えっ? そのまま娘は5、6、7、8・・・。おそらく8、9回は漕げたことだろう。本人もビックリ!父親はもっとビックリ!!

満面の笑顔で帰途についたことは、言うまでもない。知らぬ間に娘が成長していることに、不思議な感動を覚える出来事だった。まさか、あんなに頑張るとは・・・。家に帰ると6時をとうに過ぎていた。

親がどのように子と関わるか。その子の成長に合わせて、変えなければならない。そうも思わされる。私が支え続けたら、彼女はできなかったかも知れない。支え方にも色々あるのだと思う。本人のやる気や努力を、つぶさないように、どのように引き出すか。これは、本当に難しく、センシティブなこと。親ももっともっと成長せねば。

[Early's diary]

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